Quartetto!

当ブログは、オンラインRPG「エミルクロニクルオンライン」のクローバーサーバーで活動する、 間抜けなキャラクター達の日記とか絵とかまぁあれこれです。

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fan.jpg

扉絵はまさかの親父続きでした。

ECO家さんのとこのファンルースさんかっこいいよね。
服装は自分で考えてしまいました。ごめんなさい。
スペルが自信ありません。ごめんなさい。
顔が思うようにいきませんでした。描き直し3回目で挫折。ごめんなさい。

あ、本編は前の記事のつづきですよ。










「ファクト?ああ、アイツは不思議なヤツだったよ。
運が良いと言うか、やることなすことにツキがあるって言うのかな…
そう、まるで、神様か何かがアイツそのものを応援してるみたいなんだ」
(彼の古い友人・モーリスの言葉)








夢があった。


心躍る望み、はるか高みに抱いた希望、決して潰えぬ光。
どんなに前向きな言葉で並べ立ててもまだ足りないくらい、
おれの胸に去来する想いは、目の前から真っ直ぐに自分の歩む先を照らしていた。

朝日はだんだんとその顔を起こし、世界を色鮮やかにするために自分を誇示する。
遠くの空に鳥の一団が飛んでいるのが見える。
雲の少ない今日の空はさぞ飛びやすくて心地良いことだろう。
朝露を浴びて葉を垂らす道端の雑草さえも、元気に体操しているように見えた。
世界が、空間が、眩しい。

「このファクト・カーテットには夢があるッ!!」

どこかで聞いたような黄金の精神の感じられる言葉を太陽にブン投げながら、
おれの勇者へとなるための旅は始まったのだった。










「エピソード2 ぼたもち」











勇者となるためには、まず自分の中で定めた条件を満たす必要がある。
村から続く街道を闊歩しながら、旅に出る前からいろいろと考えていた事を、
改めておれは頭の中で展開してみることにした。
おれの目指す勇者とは、そうそう簡単になれるような低いハードルでは断じて無い。
様々な自分の考えうる障害や試練を乗り越えてこそ、得られる称号なのだ。
とりあえず、列挙してみよう。足りないと思ったらどんどん付け足せば良い。
おれは紙にメモでも取るような感覚で、頭の中で箇条書きの文章を思い描いた。

 ・勇者とは自分が守るべきものを守れる肉体的な強さを持つ
 ・勇者とは逆境に打ち勝ち、判断力に長けた精神的な強さを持つ
 ・勇者とは強力な武器や防具に関する知識を持ち、自在に扱うことが出来る
 ・勇者とは大きな功績を残し、人々から称えられる経験を持つものである
 ・勇者とは自分自身で誇るものではなく、他人からの評価により存在する
 ・勇者王とは悪の野望を打ち砕くガオガイガーである
 ・覚悟とは暗闇の荒野に進むべき道を指し示す事である

今のところ、こんなものだろうか。
ギアッチョ戦のセリフのやりとりの格好良さは異常だと思う。脱線。

今からこれらの課題を次々と克服していくのだ。
自分には大きな成長が求められるだろう。そう考えるだけで興奮してしまう。
止まってなどいられない。足取りが意味も無く少し速くなった。
街道から外れ、わき道に入って歩みを進めていく。道が少しだけ狭くなった。
目的地は、あと半時ほど歩けばすぐに辿り着くだろう。




おれは最初の最初に、まず一つ大きな功績を残そうと考えた。
これから数多く打ち立てられるであろう伝説に最初の1ページを刻むのだ。

最初、というのは結構肝心なもので、
その人物の大きなエピソードとして象徴的なものであるのが理想だと思う。
おれは旅に出ようと決める前から、最初に成す事を自分の中で決めつけていた。
それは故郷の村にあった張り紙。
あれを始めて目にした時から、これしかない、と思っていた。


『近隣の街道で旅人に悪事をはたらく山賊のアジトが判明
これを捕らえた冒険者には賞金を与える』


張り紙の内容はこんなものであった。
この文書を出したのはおれの故郷の隣街で、商人が多く住む近隣じゃ大きな街だ。
交易なども盛んらしく、旅商人や冒険者を襲うこの山賊には困っていたという。
軍隊とか警察とかそういうものがまるで存在しない平和なこの地方では
少人数とはいえこの山賊に対抗できる手段を特に持ち合わせてはおらず、
商人たちは高い金で護衛の冒険者を雇ってここ数ヶ月を過ごしていたそうだ。

まさに、チャンスであった。

「おれが山賊を捕まえたなら、旅をする上で必要な資金が得られる。
隣町で強い武器防具も揃えられる!出だしとしては最高のクエストじゃあないか!」





というわけで、おれはその山賊のアジトである、
街道からほど近い森の中に建つ家屋を目指してきたのだ。
ころころとありえない早さで場面が変わるが、文才の無い管理人のせいだ。
気にしてはいけない。


森の作る豊富なブラインドに隠れながら、おれは家を見る。
ずっと昔から建っていた家屋なのだろう。壁のレンガはかなり年期を感じさせる。
窓ガラスはひび割れ、中は汚い色のカーテンで窺えないようになっていた。
かつてはここに住むちゃんとした人が居たらしい。
が、その人が数十年前に亡くなってから、長い事廃屋として放置されていたとう。
そりゃあ、山賊も居つくというものだ。


「…なんだろう。様子が変だ…」


おれがさっきから勇んで乗り込まずに木の陰から様子を見ていたのには理由があった。
家屋の中から聞こえてくるのが談笑などであれば何も問題はない。
おうおう我こそは、と平家物語の武士の如く名乗りを上げ、
ご自慢の喧嘩無敗の実力で敵をちぎっては投げちぎっては投げと倒すつもりでいた。
ところがどっこい、家屋の中から聞こえてくるSEはあまりに予想外であった。

刃物と刃物がぶつかり合う音、激しい怒号と罵声、何かが壊れる音。

明らかに少人数の山賊が隠れ家で休んでいる音ではなかった。
足音や声の種類からして、そんなに大人数では無いことは分かるのだが、
一体中で何が起こっているのだろう?
山賊同士の仲間割れか。はたまた張り紙を見た冒険者が中に攻め入ったか。
前者なら好都合と言えるだろうが、後者であれば大変だ。
自分の立てるはずの手柄が奪われてしまう。人生設計上の問題が起こってしまう!

この後の行動をどうすべきか決めかねていたおれだったが、
悩んでいても結局最後には突入するんだと自分の中で強引に結論付け、
意を決して家屋に侵入することにした。







最初に考えていた名乗り上げは却下して、音を立てないように玄関のドアを開ける。
目の前を縦に走る廊下に人影は無い。
盛んに聞こえていた物騒な物音も今では少なくなり、動いている人数が少ない事を告げる。
音の全ては廊下の右奥にあるドアの向こう、リビングらしき部屋から聞こえていた。

おれはそっと廊下を進んで、ドアの近くまで寄ってみる。
靴で廊下を踏むたび、古い床が小さく声をあげる。床を叱りつけたくなったが、耐えよう。
程なくして部屋からの音が止んで、その後に男の野太い声が聞こえた。
誰が喋っているんだろう。すぐにドアに耳を当て、聞こえてくる音を盗み聞いた。

「……ッとに苦労かけさせやがって…アジトが台無しじゃねェか、ああ?」
「ちぃ…いけると思ったんだがな、大丈夫か?ノエル」
「ん…ごめんね、クリス、貴方も大丈夫…?」
「呑気に心配しあってんじゃあねえよ!手前ェらはこれから死ぬんだぜ?」

……この下品な野太い声は、きっと山賊の誰かの声で間違いないだろう。
それに対して答えた今の2人、ノエルとクリスって言ったか…誰だ?
危険は伴いそうだけど、中の様子を見てみないといけなさそうだ。
死ぬ、なんて物騒な単語を耳にしたおれは、緊張の面持ちでそっとドアノブに手をかける。
バレませんように。
本当、バレませんように。


「俺様の仲間を黙らせたんだ、手前ェらには深ァく後悔して死んでもらわねえとな?
見て見りゃあ女の方は割りと美人じゃねェか。
ゆっくり仲間が起きた後に楽しんでからってェのも悪くねえなぁ?」
「…っ…」
「ノエルに、手を出すんじゃない…!」
「満身創痍で何をカッコつけてやがる?すぐに旅立たせてやんよ、冒険者サマ!」


そっとドアが開いていく。見えた。…なるほど。
会話にもヒントが多くて助かる。すぐに光景が理解できた。

まず、リビングルームはかなり広い部屋だった。
奥がキッチンに繋がっている。ゴチャゴチャといろんなものが置いてあるが、
一応どういう部屋であるかは分かった。元はオシャレだったのだろう。
そして、その床のいたるところに山賊がのびていた。
ある者は仰向け、ある者はうつ伏せ、
ある者はいつかの年末の格闘技番組で負けた元相撲選手のような格好で倒れていた。
全員で5人。皆息はあるようだ。

そして、部屋の真ん中、足が一本折れて斜めに傾いてしまったテーブルの脇に、
さっきから野太い声で喋っている山賊の一人が立っていた。
手にはナイフ、刺青の入った背中が異様な雰囲気をかもし出す細身の中年男だった。
見るに、山賊の最後の一人らしい。

で、そいつの視線の先、
ちょうどカーテンの敷かれてある窓際のほうに、冒険者が倒されていた。
男女2人組みの若い冒険者で、男の方が剣士、女のほうが魔法使いらしい格好をしている。
男は片膝をついて大きく息をしている。かなりの疲労が見て取れた。
女のほうは脇腹のあたりを腕で庇う様にして倒れている。負傷しているみたいだった。


つまり、こうだ。
おれが侵入するより前に、この冒険者2人は山賊のアジトに突入を図った。
リビングにて混戦となった戦いは、着実に山賊たちを倒すも、最後の一人に負けてしまった。
2人は武器を奪われ、一人残った山賊が勝利の酔いに浸っているところ…
で、間違いはないだろう。

この部屋…というか、この家屋に他に誰かの気配はないから、
この場に居る人間は以上におれを加えた9人。
しっかり立っているのは山賊の一人とおれだけだった。



心の底からチャンスだと思った。
きっとデスノートで「思い通り!」って言ってる夜神月みたいな顔してたんじゃないか。
ここまでニヤけられる状況に出くわすとは、なんて運が良いのだろう自分。
おれがここであの山賊を倒せば、それだけで冒険者の命も救えて山賊も退治できるのだ。


「さぁ、冒険者サマ、お祈りは済ませたかァ?
いよいよ出発の時間だぜ、女に別れでも告げるんだな!」
「すまない…ノエル…」
「クリス……っ!」




よし!
タイミングが来た!まさに!まさにここだ!
ここでおれの英雄的伝説が始まるんだ!
そう思い自分を奮い立たせ、両足に力を込める。
後ろに下げたバッグから武器を取り出し……












………











武器、無かった。









そういえば何も用意せずに出てきちゃったなーヤバイなー山賊ナイフ持ってるし素手じゃ勝てないよなうわああでも早くしないとあの冒険者さんの首が飛んでしまうそれはいけない登場するタイミングが最悪になるしどうする?どうするよおれ?これぞライフカードってボケてる場合じゃない落ち着け素数を数えるんだ2、4、6…これ偶数







混乱のキワミの中、
おれは自分が握っていたリビングのドアノブが取れて手の中に収まっているのを見た。
そうとう老朽化の進んだ家屋だ。別に珍しい事ではないのだろう。
おれは何を思ったか、そのドアノブを強く握り締め、部屋の中に一歩を踏み出し……


ドアノブを山賊めがけて投げた。




すかーん、といい音を立ててドアノブは山賊の後頭部に直撃した。
いや、表現を細かくしよう。正確にはドアノブの裏側、ネジが突き出ている側のでっぱりが、
ドラマとかで人を気絶させる後頭部下の当て身ポイントにジャストミートした。

山賊はナイフを構えたまま突っ立っていたが、
目線を上げ白目をむいた後、そのまま前のめりに倒れた。
ナイフが床に転がり、薄汚いじゅうたんに埃が舞う。
そして、山賊が倒れる間、冒険者2人は本当にあっけに取られた顔でこっちを見ていた。




「か…カッコ悪い……」

全力でドアノブを投げた拍子にその勢いで派手に転び、床にへばりついた救世主…

おれを、見ていた。





勇者の箇条書きに
1つだけ選び抜かれたように勇者王のことが書かれているのが激しく気になります
ガガガ、ガガガ、ガオガイガー

さてファクトさんさっそく
武器を持ってなくて大ピンチですね
そういうときはドアノブでさえも武器にするのです!
頭に当たって失神でもさせたら
まさに「計画通り」がんばれライト!
じゃないファクトさん!

2007.11.30 12:26 URL | ほたて #- [ 編集 ]

勇者王で吹き、武器なかったでツボに嵌った人が通ります(ぁ

緊迫シーンにさりげなく入るギャグがたまらく好きです♪そのセンスに嫉妬(爆

猪突猛進なファクトさんw
強運も半端ないネっ!
続き期待しつつ…更新の速さにときめいておきますw

2007.11.30 13:09 URL | アネット #- [ 編集 ]

アリアンロッド・リプレイ・ルージュは4巻まで好評発売中!
ノエルたちの珍道中を君は見届けたk(強制終了

冒険者さんの名前に思い切り吹かせていただきました。一応言うよ。自重っ!


扉絵の親父シリーズに胸をときめかせつつ、想像以上に早くやってきた続きにwktkが止まりません。応援しております。
ファクトさんの少年時代がえらく愛らしいんですがこのまま成長を見守ってもよろしいんですね?ね?
ドアノブを投げるといった行動を取れるあたり、発想の柔軟性と度胸はすでに勇者の素質を覗かせているファクトさん。
この人がライさんの親父さんとは……(

恋せよガオガイガーっ!うぃーっ!うぃーっ!(お茶を濁しつつ全力疾走

2007.11.30 21:20 URL | たゆと #- [ 編集 ]

絵に心奪われつつ続きも楽しく読ませていただきましたよー

ここぞという時に格好良く決めようとしたら肝心な物が無いだとかは良くある話(何
ドアノブで敵を倒す勇者が居てもいいじゃない(マテ、数が持てないから一発勝負とか多そうだけど(

ファクトさんの紡いできた物語、この先も楽しみにしてますぜ!

2007.12.01 07:31 URL | ALBERT #DlHBifOA [ 編集 ]

最高にかっこいい滑り出しと最高に気の抜けるタイトル・・・さすがファクトさん!(え

「年末の格闘技番組~」のところで吹いたのは自分ひとりではないでしょうw

あ、このコメント欄を利用して相互リンクのお願いをします!!
おねがいしますね~

2007.12.01 15:58 URL | 優芽 #- [ 編集 ]

年末の格闘技番組で負けた元相撲選手のような…?

太郎のことか…
太郎のことかぁーーーーー!!!!

2007.12.01 18:16 URL | ゼザ #- [ 編集 ]

勇者王で、目の錯覚か?とおもいつつ読み進めてて、冒険者の名前にふと、デジャブを感じつつ、最後まで読んでおもったこと、かっこ悪くたっていいじゃないですか、いろんなことを積み重ねてかっこよくなっていくんですから。

あ、あとは扉絵さいこうですよー><ノ

2007.12.02 00:09 URL | リズリット #CofySn7Q [ 編集 ]

親父! 親父!

空前の親父ブームがついに!
……くるのかどうかは知りませんが。

奇妙な冒険の第二章も楽しませていただきました。
最後の何行かは見なかったことにしつつ、この邂逅が次章にどうつながっていくのか、楽しみにしたいと思います。

あ、親父の服装は、それをオフィシャルでお願いします。

それでは!

2007.12.02 17:04 URL | ECO家 #z7IBlykA [ 編集 ]

コメント強化月間は続くよどこまでも!
うおりゃー!コメ返しだ!

>ほた
ガガガ、ガガガ、ガオガイガー。
作為的なものです。気にしたら負けだ。

ドアノブは世界を救う。
咄嗟の行動にしてはよくやったファクトさん。
計画通りというよりはマグレ当たりなのですが、
やっぱり気にしたら負けだ。


>アネットさん
戦う勇者王ー♪
武器がなくても勇者王ならなんとかしてくれる…!

ギャグを交えないとこんな駄文読んでもらえませんよ。
はっはっは。(紳士笑い)

続きを期待してくれる人がいるならば!
おいどんは頑張りたいと思います!


>たゆとさん
実は4巻だけ見せてもらっただけですサーセン!
でも好評発売中!自重します!w

親父好きだよ親父。うっはっは。
成長をともに見守ってやってください。
勇者の素質はどう動くか。
恋せよガオガイガー。よっしゃー。


>がそ☆すた
ファンルースさんは格好良い。異論は認めない。

よくある話ばかりで構成される予定です。
ドアノブで敵を倒すガンマンならぬノブマンに!
ノブマン…ダサいな。

今後もがんばります!


>ゆめくん
さすがと言って頂けて幸いなのです。
年末の…の人はデスノートにも出てましたしね。
デスノート…あ、垢BAN…
なにも思い浮かばなかった事にしました。

相互了解ー。
いつも了解して忘れるけど了解ー。
本当、ちゃんとしようよ俺。


>ゼザさん
太郎の事だァァーーーッ!!!
ちょっと調べたら、スデにK-1は引退してたのですね。
世知辛い世の中でごわすなぁ。

ごっつぁんです。


>リズっちょ
デジャブを感じる貴方はかなりの通。
そして普通に良い事言ってるコメントにまいったぜ。
やれやれ…俺としたことがバケラッタ。

ギャグで返したくなるのは世界の約束。
ギャグですらないけど。

扉絵最高!あざーす!


>ECO家様
親父!親父!OYAJI!
くるのかどうか知らないけど盛り上がるぜ!

奇妙な冒険はまだまだ続きます。
この邂逅がどうなったか。続きはCMのあと。

親父の服装まさかのオフィシャル!
イヤッホォオオオウ!



コメントいつも皆様ありがとうございます!
THE☆糧!!

2007.12.04 00:19 URL | ライ #vitxglkA [ 編集 ]













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